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隷書の味わい

皆さんこんにちは。

書道教室『墨咲』の近藤朴咲です。

最近よく隷書がよくわからない‥???

という声を聞きますので、私なりの隷書についての考えを書きたいと思います。

まず、隷書には決められた書き方のルールがしっかりと有り、そのルールさえ覚えれば誰にでも書けます(^-^)

ですが、その筆使いは他の書体とは全く別物なため、実際に書いている所を見ないと難しいと思います。

 

そして、ここまでは殆どの方が辿り着きますが、この先へ進むためには、ちょっとした芸術性が求められると思います。

臨書で意臨という言葉がありますが、そういう感覚に近くて、形ではなく気持ちを模写するのです。息づかい、軽快さ、大胆さ。

 

”盛”の1画目の線を書きました。

書き方は、まず蔵鋒(穂先を丸め込むようにして書く方法)で入り、筆を立てたまま線を引き、左への移動の際に全部を”そのまま”の状態にしてヒジで左へ素早く押し、壁に当たった衝撃を感じたような動きで書くのをスパッとやめます。

この一連の流れの、リズム・息づかい・勢い・丁寧さ・大胆さ…これらを意識すれば、その先へ進めると思っています。

楷書や行書の考えは隷書の時は忘れて、素直で無心になって書くと良いと思います。

あくまでも私の考え方ですのでご了承ください(#^^#)