みなさんこんにちは。
書道教室『墨咲』の近藤朴咲です。
今回は”木簡”(もっかん)についてのお話を少しします。
”木簡”というのは、20世紀に入ってから見つかった、薄い木の札のようなものをいいます。
もともと「書簡」=手紙という意味で、「簡」=竹札のことです。
紙がまだ無い時代に、竹を長い札のように割ったものであり、その後竹の代わりに”木”も使われるようになった為、これを”木簡”と呼ぶようになりました。
やがて紙が発明されてからも、紙がまだ貴重だったからか、しばらくは木簡が使われていました。
中国には古い字がたくさん残っていますが、それらは亀の甲や骨・石・金などに刻まれている為、直接、墨で書いたままの”肉筆”である木簡は、非常に興味深いものです。
木簡の文字は隷書で書かれていますが、これを速く書いた書体が、やがて「草書」になっていきます。
ですから、楷書→行書→草書の順に出来たわけではないことがわかりますね。
はい♪今日はここまで(^^)
お勉強お疲れ様でした~!